当院までお越しいただいた皆様の診療をしていると、もっと早く大腸カメラを受けていただいていたらな、と思うような症例を時々経験します。患者さん皆様にとっては、大腸カメラ検査を受けることは一大イベントであり、できれば検査受診を受けたくない・・・という方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今日は 『大腸カメラ検査を受けるべき症状』 について話したいと思います。
【大腸カメラ検査を受けるべき症状】
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・便に血が混ざっている
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・肛門から出血がみられる(排便後に便器内に血が垂れている)
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・お尻を拭いたトイレットペーパーに血が付いている
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・便秘や下痢が慢性的に続いている
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・便を出してもまだ便意を感じる(残便感を感じる)
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・便が長細くなったように感じる
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・下腹部あたりが痛む
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・何となくお腹の張りを感じる
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・急な体重が減った
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・原因不明な貧血が生じている
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・親族に大腸がんの治療を受けていた方がいる
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・人間ドックや検診の便潜血検査で要精密検査と指摘された
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・過去に受診した大腸カメラ検査で大腸ポリープを切除していた
上記のような項目に一つでも該当される方は、大腸で異常が生じている可能性があります。どんな病気も早期発見、早期治療介入ができれば完治を目指せます。決して自己判断せず、些細な症状でも構いませんので、お早めに当院の消化器専門外来までご相談していただければと思います。当院には女性の方のお悩みも可能な限り相談できるように、女性の消化器専門医師が在籍しています。お気軽にお問い合わせください。
【血便】
血便がみられた際は、下記のような疾患の可能性があります。
「大腸がん・大腸ポリープ・大腸憩室出血・潰瘍性大腸炎・クローン病・感染性大腸炎・虚血性大腸炎・内痔核」
上述している病気の中でも特に注意が必要なのが『大腸がん』です。便に血が付着している、混じっている場合は必ず消化器専門医師が在籍しているクリニックまでご相談してください。血便が起きた原因を明確にするために、大腸カメラ検査を受けるようにしてください。
【緊急性の高い腹痛】
腹痛は皆様も一度は経験したことがあるかと思います。痛みの程度を下記に4つに分類をしていますが、腹痛を感じる方はお早めにご相談してください。
①耐えられないほどの強い腹痛(今までに経験したことがないくらい痛い腹痛)
②急に発症しはじめた腹痛
③次第に痛みを感じるようになった腹痛
④痛みを感じてから持続的に長引いている腹痛(安静状態で6時間以上続く)
腹痛のほかにも、吐き気や下痢、発熱などの他の症状もみられる方は、早急に消化器専門医師が在籍しているクリニックまでご相談してください。腹痛が起きている原因を明確にするために、大腸カメラ検査を受けるようにしてください。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。本日は「大腸カメラ検査を受けるべき症状」について記載をさせていただきました。当院には、消化器内視鏡専門医が複数名在籍しています。消化器専門外来も消化器の専門ドクターが担当し、大腸カメラ検査も消化器内視鏡専門医の資格を持っている医師が全例担当しています。
大腸カメラ検査をご検討されている方、上述しているような消化器症状でお困りの方は綾瀬中央診療所の内視鏡センターまでお気軽にご相談してください。当院には綾瀬駅周辺だけでなく、亀有、金町など葛飾区全域や足立区(北千住など)からも多くの方にご来院していただいております。